治療
出産直後から成人するまで小児科、形成外科、耳鼻咽喉科、口腔外科、矯正歯科、小児歯科、その他言語療法士による治療が必要です。さらに、出生時には両親の精神的ケアも必要です。口蓋裂ではミルクを上手に飲んだり、顎の正常な発育を促すためのホッツ床という装具(プレート)を生後早期に作製します。
口唇裂に対する口唇形成術は生後3~6か月、体重5kg以上が目安とされています。口蓋裂に対する口蓋形成術は言葉を覚え始める1歳半から2歳ごろに行われます。手術後は言語療法士による言語治療が必要です。
このような口唇裂、顎裂、口蓋裂の児は上顎の発育が悪いことと、手術による瘢痕(はんこん)のため、上顎(上あご)の成長が悪くなり、上顎後退症(上顎が下顎より後方に位置する)、あるいは上顎の前歯が上顎の前歯より前に位置する反対咬合が発生します。そのため、早期に矯正歯科医による矯正治療を開始し、上下の顎のバランスが悪い場合は、成長が終わってから、手術により顎の骨の位置関係を整える必要があります。
医師の方へ
「口蓋裂」を登録すると、新着の情報をお知らせします