症状
口蓋裂は、硬口蓋(口蓋の前方2/3)と軟口蓋(口蓋の後方約1/3)にわたる完全口蓋裂、軟口蓋にみられる軟口蓋裂、口蓋垂のみの口蓋垂裂、粘膜には破裂がなく口蓋骨のみの破裂である粘膜下口蓋裂などがあります。口蓋裂だけの場合、口の中に割れ目があるため外から見た際には確認することができません。
これらの奇形は出生時から存在するため、哺乳の問題が起こります。その他合併奇形があることもあり、小児科医による診察が必要です。
機能障害
哺乳障害
哺乳の際に乳児は口腔内を陰圧にすることによって吸乳しますが、口蓋裂などがあるとうまく陰圧にすることができません。また、口の中と鼻がつながっていることから、母乳やミルクが鼻に漏れてしまい、母乳やミルクを上手く飲めなくなってしまいます。
滲出性中耳炎
口の中と鼻がつながっていることによる食物が鼻に入り、耳管が炎症を起こしやすくなり、中耳炎になり易くなります。
発語への影響
口蓋裂がある場合には、話をする際に口の中に空気を保つことができず、鼻に漏れてしましますが、この状態を「鼻咽腔閉鎖機能不全」といいます。この状態では発語に支障が出ることもあります。
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