ちゅうじえん

中耳炎

最終更新日:
2022年04月15日
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2022/04/15
更新しました
2021/03/15
更新しました
2017/04/25
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概要

中耳炎とは、鼓膜(こまく)より内側の中耳腔(ちゅうじくう)で起こる感染症です。細菌やウイルスが喉の奥と中耳腔を交通する耳管(じかん)を介し感染して発症します。

中耳炎を発症すると、耳痛(じつう)耳閉感(じへいかん)、また発熱が起こることもあります。3歳以下の子どもは耳管が広いので細菌やウイルスが移行しやすいため発症しやすいですが、小さなお子さんの場合は症状をうまく説明できないため、発熱時には注意が必要です。

原因

中耳炎は、中耳に細菌やウイルスが入りこむことで起こります。風邪を引いた時の喉のウイルスや細菌が耳管を介して中耳腔に侵入しますが、鼓膜に(あな)がある場合は穴からウイルスや細菌が侵入しても発症します。

症状

中耳炎の症状は、以下のとおりです。

  • 耳痛
  • 発熱
  • 耳閉感:耳が詰まった感じ
  • 耳漏(じろう):耳の穴から(うみ)が出ること
  • 難聴

また、中耳炎は鼓膜穿孔(鼓膜に穴が開いた状態)を引き起こすことがあります。

子どもの症状

小さなお子さんの場合は症状をうまく説明できないため、発熱時に以下のような症状があるときには中耳炎の可能性もあります。

  • 耳をよく触る
  • 機嫌が悪い
  • 元気がない
  • 食欲がない

など

検査・診断

診察では、耳鏡(じきょう)という耳の中を観察する器機で、鼓膜の状態を確認します。中耳炎を起こしている場合、鼓膜が発赤(ほっせき)したり、が中耳にたまることによって鼓膜が腫れたりします。

また、膿がたまったときは鼓膜が破れて穴があき(鼓膜穿孔)、膿が流れ出ること(耳漏)もあります。難聴が生じることもありますので聴力検査も行います。炎症の程度がひどい場合には、CT検査を行って炎症の範囲を詳しく調べる必要があります。

治療

症状が軽い場合は自然に回復することも多いため、3日間は抗菌薬を使用せずに様子をみることもあります。耳の痛みや発熱に対しては、解熱鎮痛薬で症状を和らげます。

症状が増悪(症状の悪化)する場合や中等症の中耳炎の場合には、抗菌薬の飲み薬による治療が行われます。鼓膜が発赤したりがたまったりしている重症の場合には、5日間の抗菌薬内服に加えて鼓膜切開の実施が推奨されています。

鼓膜切開は、鼓膜に麻酔した後に鼓膜を切開して膿を排出させる治療方法です。鼓膜を切開して穴があいた後や、自然に鼓膜が破れたときは、抗菌薬の点耳液を耳の中に入れる治療が検討されます。

耳漏があるときには細菌の検査を行い、どのような抗菌薬が効果があるかを調べる必要があります。不必要な抗菌薬の使用は、耐性菌(たいせいきん)(抗菌薬が効かない細菌)を作ってしまうため、医師とよく相談したうえで治療を受けることが大切です。

予防

中耳炎の多くは風邪をきっかけに生じますので、日頃から風邪にかからないよう感染症予防を慣行することが大切です。また、万一風邪にかかった場合には、中耳に細菌が到達してしまう前に早めに風邪を治すことを心がけましょう。鼓膜に穴がある人は将来的に中耳炎を予防するため閉鎖する手術も必要です。このほか、副鼻腔炎など鼻の病気などにかかっている人の場合中耳炎にかかりやすいため、病院を受診し適切な治療を受けるように気を付けることが大切です。

実績のある医師

周辺で中耳炎の実績がある医師

日本大学医学部耳鼻咽喉・頭頸部外科学分野 主任教授

おおしま たけし

血液内科、腎臓・内分泌内科、糖尿病・代謝内科、循環器内科、呼吸器内科、消化器・肝臓内科、腫瘍内科、脳神経内科、心療内科、小児科・新生児内科、精神科、皮膚科、消化器外科、心臓外科、血管外科、小児外科、呼吸器外科、乳腺・内分泌外科、形成外科、脳神経外科、整形外科、リハビリテーション科、産婦人科、泌尿器科、耳鼻咽喉科、眼科、放射線診断科、放射線治療科、疼痛緩和外科、麻酔科、歯科口腔外科、病理診断科、臨床検査科、救急科

東京都板橋区大谷口上町30-1

東武東上線「中板橋」バス・タクシー乗り場なし 徒歩20分、東京メトロ有楽町線「千川」国際興業バス 日大病院行 バス10分

東京逓信病院 病院長(耳鼻咽喉科所属)

やまそば たつや

内科、血液内科、外科、精神科、神経内科、脳神経外科、呼吸器外科、消化器外科、腎臓内科、小児科、整形外科、形成外科、皮膚科、泌尿器科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、放射線科、歯科口腔外科、麻酔科、呼吸器内科、循環器内科、緩和ケア内科、感染症内科、消化器内科、内分泌内科、代謝内科、総合診療科、病理診断科

東京都千代田区富士見2丁目14-23

JR中央・総武線「飯田橋」西口 徒歩5分、東京メトロ有楽町線「飯田橋」B2a出口(東京メトロ南北線も同様) 徒歩6分、都営大江戸線「飯田橋」A4出口(東京メトロ東西線も同様) 徒歩9分

東京科学大学 耳鼻咽喉科 教授、東京科学大学病院 副院長

つつみ たけし
堤 剛
先生

内科、血液内科、膠原病・リウマチ内科、外科、心療内科、精神科、神経内科、脳神経外科、呼吸器外科、消化器外科、腎臓内科、心臓血管外科、小児科、小児外科、整形外科、形成外科、美容外科、皮膚科、泌尿器科、肛門科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、放射線科、麻酔科、乳腺外科、呼吸器内科、循環器内科、消化器内科

東京都文京区湯島1丁目5-45

JR中央・総武線「御茶ノ水」東京メトロ丸ノ内線も利用可能 徒歩3分、東京メトロ千代田線「新御茶ノ水」 徒歩5分

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