治療
症状が軽い場合は自然に回復することも多いため、3日間は抗菌薬を使用せずに様子をみることもあります。耳の痛みや発熱に対しては、解熱鎮痛薬で症状を和らげます。
症状が増悪(症状の悪化)する場合や中等症の中耳炎の場合には、抗菌薬の飲み薬による治療が行われます。鼓膜が発赤したり膿がたまったりしている重症の場合には、5日間の抗菌薬内服に加えて鼓膜切開の実施が推奨されています。
鼓膜切開は、鼓膜に麻酔した後に鼓膜を切開して膿を排出させる治療方法です。鼓膜を切開して穴があいた後や、自然に鼓膜が破れたときは、抗菌薬の点耳液を耳の中に入れる治療が検討されます。
耳漏があるときには細菌の検査を行い、どのような抗菌薬が効果があるかを調べる必要があります。不必要な抗菌薬の使用は、耐性菌(抗菌薬が効かない細菌)を作ってしまうため、医師とよく相談したうえで治療を受けることが大切です。
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