近年耳にすることが多くなった「ヒステリー球」。咽喉頭異常感症(いんこうとういじょうかんしょう)とも呼ばれるこの病気は、のどの異物感や圧迫感など「喉がつかえたような症状」をあらわすことが特徴です。しかしヒステリー球の場合、体の病気が原因でこのような症状が起こっているわけではないので、耳鼻咽喉科や内科で検査を行っても身体的な病気はみつかりません。ヒステリー球の発症には様々な要因が考えられますが、特にストレスなどの精神的な要因が深く関与していると考えられています。そのため、ヒステリー球が続く場合は漢方薬や安定剤などの症状を緩和するための薬剤を処方されて治療することもあります。また、ヒステリー球の症状を悪化させないためにはご自身が日常的にストレスを軽減する工夫をすることも重要です。今回はヒステリー球の症状と治し方、日常的な対処法についてご紹介します。
ヒステリー球とは咽喉頭異常感症などとも呼ばれ、のどから食道にかけて詰まったような違和感や圧迫されたような不快感などの異常を覚えるものの、病院で検査をしても具体的な病気がみつからない状態のことを指します。
内科、精神科では「ヒステリー球」、一方耳鼻咽喉科では咽喉頭異常感症と呼ばれることが多いようです。
ヒステリー球は身体的な病気によるものではありませんがDSMの診断基準上「鑑別不能型身体表現性障害」の感覚障害の一種に分類されます。
ヒステリー球の最大の症状は「のどの異物感」です。「のどに物がつかえた感じ」「ものがのみこみにくい」「のどに固まりがある感じ」「のどに痰が絡む」などと訴える方もいます。唾液を飲みこもうとしてもうまく飲みこめないと感じる方もいらっしゃいますが、この場合、飲食物を嚥下したときには症状が現れにくいという特徴があります。
人によって異なりますが、ヒステリー球により咳、痰、喉の痛み、喉の圧迫感、吐き気、不安感、胸やけ、腹部膨満感(お腹が張ったような感覚)などが生じるケースがみられます。また症状が現れる時間にも夜間に多い、日中に多いなど差が生じたり、特定の状況下に置かれた際に症状がひどくなる場合があります。
ヒステリー球は様々な原因によって生じ、すぐに原因を突き止めることは容易ではありません。ただし最近では仕事などでストレスを強く受けている方が不安や疲労、緊張を強く感じた場面でヒステリー球の症状を自覚するケースが増加している印象です。
不安や緊張や精神的なショックはストレスとして私たちの体に負荷をかけます。ストレスを受けると、体の自律神経のバランスが崩れて交感神経が優位になります。すると食道付近の筋肉が過剰に収縮し、食道の内腔が細く締め付けられてしまいます。この結果、ヒステリー球による症状である、のどの異物感や圧迫感、嚥下時の不快感などをきたすと考えられています。
のどに器質的疾患がないのに喉に異物感がある場合、最近大きなストレスを受けていないか、疲労がたまっていないかを見直してみるとよいでしょう。大きなストレスを抱えている場合、ヒステリー球である可能性を考えてみてもいいかもしれません。
まずはのどの異物感が身体疾患(体の病気)によって起こっていないかを確認する必要があります。そのため「ヒステリー球ではないか」と思われる場合も、最初は耳鼻咽喉科又は内科で検査(内視鏡検査や血液検査、CT検査など)を受け、医師に身体疾患の有無を調べてもらいましょう。体に異常がないことがわかってから、心療内科の受診を検討します。病院に心療内科を紹介してもらう場合もあります。心療内科では精神的な要因を探り、ヒステリー球を起こす原因となるストレスなどの軽減方法を患者さんに合わせて考えていきます。
器質的疾患を認めないヒステリー球に対する確実な治療法はありません。ただし、ヒステリー球による症状を緩和する目的で薬物治療が行われる場合があります。
例えば、「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)」という漢方薬が用いられることがあります。半夏厚朴湯には気分をリラックスさせ、咳や吐き気を抑える効用があるとされています。漢方薬は個人の体質によっては効果があまり感じられないこともあります。また、他の薬同様副作用が現れることもあるため、場合によっては胃の不快感などがみられる場合もあります。
ヒステリー球の症状が精神的なストレスによって生じている場合はストレスを発散させることで改善できる可能性があります。
日常生活の改善からストレスをなくしていく工夫も、一つの治療手段です。運動や睡眠、休息をとり、気分転換をして今抱えている悩みやのどの違和感があること自体を忘れる時間を長くとることで、自律神経のバランスを整えることで交感神経の高ぶりが治まり、のどの異物感や圧迫感といった症状が軽減することがあります。
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今月の始めからめまい、喉の異物感
私は不安事や心配事を溜めやすい方です。 今月の始め頃からクラっとするめまい、喉に異物感、たまに頭痛を感じています。 少し前までは下半身がダルいのもありましたが、市販の半夏厚朴湯を3回程服用して消えました。 めまい、喉の異物感、頭痛はウォーキングや入浴、足浴、手浴等、体を温めると症状が和らぎます。何もしていない時や自分が病気にかかってしまったのではないかと不安に思った時に症状が出やすいです。便の色、形はほぼ正常で食欲も普通にあり、軽い運動を毎日しています。これは精神の問題でしょうか。
喉の痛みが3ヶ月続いてます。
3ヶ月前から喉の痛みがあります。 喉仏の下付近が喉仏を動かした時に痛みます。 その付近の固いところ触っても痛みます。 病院では咽頭炎と診断され薬を飲みましたが治りませんでした。 その後、喉の痛みなど色々な不調が重なり抗生物質を飲み続けました。 さらに今痛い場所があり、喉の食道に近いところだと思いますが首の付け根に近い部分です。 飲み込んだ時に痛みますが、何もしなくてもズキズキすることもあります。 痛む時は首の後ろに熱を持ち、首がこるような感じになります。 喉や胸の詰まりのようなものが多少あります。 食べカスが喉から出ることがあります。 こちらも病院では咽頭炎と診断され薬を飲んでました。 3週間経っても治らなかった為、病院を変えてファイバーで見てもらったところ、できものなどはなく問題なしと判断されました。 痰は何故か多いとの事で鼻水を止める薬を出されました。(鼻水はほとんど出てません。) 今痛いのは、2箇所で喉仏の下付近の触っても痛い痛み。 首の付け根付近のズキズキする痛み(クビがこるような感じ)があり喉が詰まったような感じです。 過去に逆流性食道炎を経験しており、今は胃酸が逆流する感覚がないのですが喉がつまったような感じになるので疑っています。 熱は全然ありません。 何か食べれない程の痛みではありません。 なんの病気の可能性がありますか?
喉の異物感
今年の3月くらいからずっと喉の異物感を感じています。最初の頃は痰が絡まり、息がしづらく、他の人からは言われませんが、自分では声が変だと感じていました。 そこで耳鼻科を受診したところ、スギの花粉症だと診断を受け、今まで3回ほど通院しました。 薬のおかげで喉の異物感も多少は良くなり、たんの絡まりはなくなり、息もしやすくなりました。 しかし、薬がなくなると喉の異物感と息のしづらさが戻ってきます。 ネットで検索するとストレスが原因でヒステリー球というものがある、と知りました。今、仕事で精神的につらい状況にあり、やめようと考えています。その仕事を始めた時期も去年の1月から。 症状が出た時期と一致しており、ヒステリー球の可能性もあるのでは、と考えています。 本当に花粉症なのでしょうか。 ヒステリー球かどうかというのはどうやって確かめたらいいですか。 耳鼻科の先生にはストレスの話をしてないので、話をした上でもう一度診断を頼んだらいいのでしょうか。
2、3年続く喉の違和感
2、3年ほど前から痰が絡むような感覚が喉にずっとあります。 一日中咳払いをしている状態で、咳払いをした時に痰が上がってくる感覚はありますが、元々排痰が上手くできないため痰が出たことはありません。 ネットで色々調べてもしかして上咽頭炎ではないかと疑い、Bスポット治療のできる病院を探して行きました。 検査をしてもらいましたが炎症もなく痰も見られず、鼻が若干狭くなっているとだけ言われ、恐らくアレルギー性鼻炎による後鼻漏だろうと診断されました。 1年ほど前にも別の病院で同じことを言われ、薬をもらいましたが結局あまり効果は見られませんでした。 他には乾いた咳、急に喉が痒くなってむせる、鼻が片方常に詰まっている、後鼻漏が見られます。 また症状が出始めた頃からストレスを割と感じるようになった気はします。 何が原因でこうなっているのでしょうか。 ずっと気になって気持ちが悪いです。 よろしくお願いします。
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