原因
喉頭乳頭腫は、喉頭に生じる良性腫瘍を指します。なかでも声帯に腫瘍性の病変が生じることが多いです。喉頭乳頭腫は、ヒトパピローマウイルスによって引き起こされる病気です。ヒトパピローマウイルスは数多くのタイプが知られていますが、そのうち6型と11型が病気の発症に深く関係しています。
ヒトパピローマウイルスは、出産時にお母さんから赤ちゃんにうつることがあります。また、性的接触(特にオーラルセックス)を通して感染することがあります。
このほかの日常生活における行為などでは、感染が広がるリスクはほとんどないと考えられています。
ただし、ヒトパピローマウイルスに感染した人がすべて喉頭乳頭腫を発症するわけではありません。病気の発症には、その他の免疫学的な要素や遺伝的な素因なども関与していると考えられています。喉頭乳頭腫は小児期に発症することが多い病気ですが、大人が発症することもあります。タバコや逆流性食道炎、放射線治療などがきっかけとなって、喉頭乳頭腫の症状が増悪する可能性も指摘されています。
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