症状
喉頭乳頭腫は、声帯に生じることが多い疾患です。声帯は声を形成する重要な器官であり、また空気の通り道にもなる大切な部位です。そのため、喉頭乳頭腫を発症すると、声や呼吸に影響が生じることがあります。
具体的には、腫瘍によって声帯の動きが制限され、声枯れの症状が出現します。腫瘍が大きくなると空気の流れも大きく制限されてしまい、呼吸困難やチアノーゼ、喘鳴などの症状も出現します。こうした症状は喘息や慢性気管支炎とも似ています。また、呼吸に対しての影響のみではなく、ものが飲み込みにくい、身体の成長が遅れる(小児の場合)、などといった症状がみられることもあります。
喉頭乳頭腫は良性腫瘍ですが、治療をして切除しても再発することが多いです。小児期に生じるものほど再発しやすく、何度も治療が必要とされます。
年齢を重ねるにつれて、再発しにくくなることもあります。稀ではありますが、喉頭乳頭腫が悪性化することもあるため、症状の経過には注意が必要です。
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