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食道

逆流性食道炎

目次

逆流性食道炎とは

 逆流性食道炎とは、胃から胃酸が逆流することにより、食道部分に炎症が起こる疾患です。胸やけやげっぷ、のどの違和感などの症状を呈します。近年、食生活の欧米化やピロリ菌感染率の低下、高齢化など様々な原因により患者さんは増加傾向にあります。逆流性食道炎はすぐに命に関わる病気ではありません。しかし、生活の質を大きく低下させるだけでなく、そのまま放置しておくと、ごくまれに食道がんを発症することがあると報告されているため注意が必要です。

より詳しくは、以下の記事もそれぞれご参照ください。
https://medicalnote.jp/contents/151225-000030-UXKWEO
https://medicalnote.jp/contents/170718-003-GY

原因

逆流性食道炎を引き起こす原因としては、胃酸の分泌が増えること、ならびに胃酸の逆流が起こりやすい要素が加わることが挙げられます。胃酸分泌の増加を引き起こす要因としては、その一つに食生活があります。近年、日本においても欧米型の食生活が取り入れられ、肉を多く摂取するようになりました。肉は魚に比べ消化に胃酸を多く必要とするため、肉中心の生活は胃酸の分泌量を増加させます。また、塩分の過剰摂取は胃の粘膜を萎縮させ、胃酸の分泌を減少させます。かつてに比べ、日本人の塩分摂取量は減少しており、それに伴い胃酸の分泌も増加しています。またピロリ菌感染率の低下と胃酸分泌増加の関連性が指摘されています。ピロリ菌は、感染すると胃の粘膜組織に生息し、そのままにしておくと胃の粘膜の萎縮を引き起こし、胃酸の分泌が低下します。日本においては衛生環境の改善ならびに除菌治療の普及によって、日本人におけるピロリ菌の感染率は大幅に低下しています。感染率の低下に伴い、胃酸の分泌が増加していると考えられます。胃酸の逆流が起こりやすくなる要因としては、加齢などにより背骨が曲がり前かがみとなる結果、腹圧が上昇することが挙げられます。また、脂肪の摂取量が多いと、食道下部の括約筋を緩めるコレシストキニンという物質が分泌されます。この他、食道裂孔ヘルニアと逆流性食道炎の関連性も報告されています。

より詳しくは、以下の記事もそれぞれご参照ください。
https://medicalnote.jp/contents/170718-003-GY

症状

逆流性食道炎では、胃酸が食道まで、逆流することで、胸やけが認められます。食道への刺激が強い場合には、胸が締め付けられるような痛みを感じることもあります。さらに胃酸が口まで逆流すると、口の中が酸っぱく感じられる呑酸の症状が現れたり、げっぷが多くなります。この他、逆流した胃酸によりのどに炎症が起き、痛みや違和感を感じることがあります。逆流した胃酸を気管に吸い込んでしまうと咳が出たり、気管支が炎症を起こすことがあります。胃における食物の消化や腸に送り出す動きが弱くなり、胃もたれや食欲不振をまねくこともあります。時には食道への刺激が耳の痛みとして感じられることもあります。

より詳しくは、以下の記事もご参照ください。
https://medicalnote.jp/contents/151225-000030-UXKWEO
https://medicalnote.jp/contents/170718-003-GY

検査

逆流性食道炎の診断時には、問診により患者さんの自覚症状を詳細に把握するとともに、内視鏡検査を実施して食道の状態を確認します。特に、患者さんの自覚症状を把握することは非常に重要で、「QUEST問診票」や「 Fスケール問診票」が用いられることがあります。この問診で、およそ60~70%の診断が可能であるといわれています。内視鏡検査では、食道における炎症の程度や範囲の詳細を調べるとともに、他の病気との鑑別を行います。必要に応じて、食道の病変を採取し、病理検査が行われることもあります。自覚症状があるものの内視鏡検査で異常がみつからない場合や内視鏡検査の実施が困難である場合には、胃酸の分泌を抑制する効果のあるプロトンポンプ阻害薬 (PPI) を用いたPPIテストが実施されます。プロトンポンプ阻害薬を1週間程服用し、胸やけなどの自覚症状が改善されるかどうかを試す方法です。

より詳しくは、以下の記事もご参照ください。
https://medicalnote.jp/contents/170718-004-FS

治療

逆流性食道炎の治療としては、生活習慣の改善、薬物療法、内視鏡治療や手術があります。胃酸分泌を増加させる要因のひとつとして食生活が挙げられます。食事内容や就寝前の食事を避けるといった食習慣の改善に加え、前かがみの姿勢を避ける、減量するなど、薬物療法と併せて生活習慣の改善に取り組むことは、症状改善に効果的であるといわれています。薬物療法では、プロトンポンプ阻害薬 (PPI) がよく使用されます。プロトンポンプ阻害薬は胃酸分泌を抑制する効果があり、その結果胃酸の逆流を抑え症状の改善が期待できます。しかし問題となるのは、症状が改善し薬の服用を中止すると、再び同じ症状が現れることが多く認められることです。そのため症状が改善しても、薬の量を減らして服用を続ける必要があります。薬物療法で症状が改善されない症例では、手術が行われることもあります。

より詳しくは、以下の記事もそれぞれご参照くさい。
https://medicalnote.jp/contents/151225-000030-UXKWEO
https://medicalnote.jp/contents/170718-004-FS

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