治療
90%以上の症例は軽症で、成長と共に自然治癒が期待できます。そのため「呼吸困難」「哺乳障害」「体重増加不良」「閉塞性無呼吸」の症状がなければ経過観察します。経過観察期間中に呼吸器感染症を起こすと症状が悪化することがあります。その場合は抗菌薬の投与などを行います。喘鳴症状はうつぶせ寝で改善が期待できますが、うつぶせ寝自体が「乳幼児突然死症候群」の原因にもなります。うつぶせ寝は保護者観察下で行うことが必須です。哺乳が不十分な場合、身体の成長を促すために経管栄養を行うことがあります。
喘鳴以外の症状がある場合は医療機関の積極的治療介入を検討します。1歳頃までに改善が期待できるので、それまでの間の一時的気道確保目的に気管切開を検討します。症状が強く自然改善が期待できなければ喉頭形成術や喉頭蓋吊り上げ術といった手術方法を検討します。これらを行っても改善が期待出来ない場合、永続的な気管切開を行います。
医師の方へ
「喉頭軟化症」を登録すると、新着の情報をお知らせします