原因
場面緘黙の明確な発症メカニズムは解明されていません。一方で、場面緘黙は生まれつきの本人の性質と環境的な要因が複雑に関与し合うことで発症すると考えられています。
本人の性質
生まれつき不安や緊張を感じやすい性質があると、場面緘黙を発症するリスクが高いと考えられています。特に、新しい環境や特定の場面に対して警戒心が強く、その場面を回避しようとする傾向がある場合に発症しやすいとの報告があります。また、不安症、自閉スペクトラム症、言語発達の遅れ、知的発達症などが背景にあるケースもあります。
環境的要因
場面緘黙は、言葉を発することがストレスになりやすい環境にあると発症リスクが高いことがさまざまな研究から明らかになっています。具体的には、言語や文化が異なる地域へ移住するなど、言語習得の困難さとストレスにさらされた子どもは場面緘黙になりやすいとの報告があります。
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