原因
声帯は空気の通り道である気管の入り口に、左右にひだ状に位置しています。空気の行き来で声帯を動かし、声を形成します。左右の声帯がこすれあうことで摩擦が生じます。この摩擦刺激を繰り返すと粘膜が厚く硬くなり、浮腫状に腫れたり線維化が起こったりすることで声帯結節が発症します。
声帯結節は日常的に声を酷使している職業の歌手、教師、保育士、アナウンサーなどがよく罹患する病気です。子どもの場合はやや男子に多く、活発な子ほど発症しやすいといわれます。また、逆流性食道炎があると、炎症が増悪することになり、結果として声帯結節の悪化につながるとも考えられています。なお、先天的・遺伝的な要素はなく、大人と子どもの症状の違いもありません。
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