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インタビュー

公開日 : 2015 年 07 月 09 日
更新日 : 2017 年 05 月 08 日

「声がかすれる」―機能性発声障害の治療法と予防法とは? 基本的には「切らない治療」

「声がかすれる」という経験は、誰にでも起こることです。歌手など、声を仕事にしている方にとっては特に声は大切です。声がかすれる原因には「声帯ポリープ」や「声帯結節」などの病気が考えられます。
しかし、実は声帯ポリープや声帯結節など(器質的な病変)がなくても、声がかすれてしまうことはあります。このことを「機能性発声障害」といいます。これがどのようなものかについては、前の記事「『声がかすれる』―機能性発声障害とは?」で述べました。では、どのように治療していくのでしょうか? 発声障害において日本でトップの患者数を診察されている山王ボイスセンター長の渡邊雄介先生にお話をお聞きしました。

機能性発声障害の治療―切らない治療

機能性発声障害は声帯そのものに声帯ポリープや声帯結節などの器質性病変がないため、基本的には「切らない治療」をします。
具体的に説明すると、治療は大きく“音声治療”と“声の衛生指導”の2つに分けられます。なお、発声には生来のクセがどうしても蓄積するため、特にお年寄りは長い間の習慣がありどうしても治りにくい傾向があるので、その点も考慮して治療をすすめます。

音声治療(ボイステラピー)

声楽家の先生などが行ういわゆるボイストレーニングとは異なり、国家資格を持っている言語聴覚士や耳鼻咽喉科医師のもと、正しい発声方法を訓練していきます。当然資格のないボイストレーナーの方がやっているようなボイストレーニングとは大きく異なり、経験論や芸術論だけでなく医学的理論に基づいた訓練(リハビリ)が施されます。
詳細は後段「機能性発声障害に対する具体的な治療」で具体的に述べます。