原因
外陰上皮内腫瘍には、HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染と関連して生じるものと、HPV感染が関連しないものがあります。
HPV感染に関連する外陰上皮内腫瘍
HPV感染をきっかけとする外陰上皮内腫瘍は、比較的若い方に発症しやすいとされています。特にHPV16型とHPV18型の2種類はハイリスク型として知られており、外陰上皮内腫瘍の高度病変の大部分に関わっていることが分かっています。
HPV感染と関連しない外陰上皮内腫瘍
発生要因のひとつとして喫煙が指摘されていますが、完全に解明されているわけではありません。
HPV感染について
HPVに感染したとしても、必ずしも外陰上皮内腫瘍を発症するわけではありません。HPVは非常にありふれたウイルスであり、性経験のある成人女性のほとんどは、生涯に一度以上感染しているとされます。ただし、感染したとしても約90%は免疫のはたらきによって体内から消えていくため、何らかの病気に進展することはありません。外陰上皮内腫瘍は、HPV感染にさまざまな要因が加わって発症すると考えられていますが、その要因は完全には解明されていません。
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