治療
治療を行う必要があるかどうかは、外陰上皮内腫瘍の性質により異なります。
- LSIL:無治療でも自然に治まり消えるものが多いため、基本的に経過観察となります。
- HSIL:一部はがん化することがあるため、一人ひとりの状態に応じて治療を行うかどうか選択されます。
- dVIN:悪性度が高い傾向にあるため、治療が必要です。
手術
治療の第一選択は切除手術です。外陰部に切除を加える手術に際しては、病変部位を完全に取り除くことだけでなく、性交障害や排尿時の異常を最小限に抑えることや、患者さんの精神的な苦痛を軽減することも重要です。
そのため、可能な場合は外陰部の深い部位まで切除を加えない剥皮的な方法や、陰核(突起部分・クリトリス)を残す方法が検討されます。また、広範囲を切除しなければならない症例では、切除後に皮膚移植による外陰形成術も追加されることがあります。
薬物治療
LSILやHSILの一部に対し、塗り薬が用いられることがあります。ただし、塗布薬の有効性ははっきりと確認されているわけではなく、現時点では研究段階にあります。(2018年8月時点)
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