治療
多発性筋炎の治療の中心は薬物療法で、主に経口ステロイドを用いて治療を行います。一般的には中〜高用量ステロイド療法を2~4週間ほど行い、病気の改善に合わせて徐々にステロイド量を減らしていきます。
ステロイドの使用量や期間を低減するため、免疫抑制薬(メトトレキサート、アザチオプリンなど)を併用します。
また、筋力低下のさらなる改善を目的に免疫グロブリン大量静注療法を行う場合や、進行する間質性肺炎に対してはステロイド薬や免疫抑制薬(タクロリムス、シクロホスファミドなど)を用いて治療を行う場合もあります。
多発性筋炎は筋力低下をきたす病気であるため、薬物療法とともに早期からのリハビリテーションが重要です。リハビリの開始時期やその運動強度は患者によって異なりますが、リハビリテーションにより筋肉の炎症を抑える効果や筋肉内のエネルギーを産生するミトコンドリアの機能が改善することが分かってきたため、最近では早期より病状に応じたリハビリテーションを導入していくことが重要であると考えられています。
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多発性筋炎について
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