きけいしゅ

奇形腫

最終更新日:
2022年11月16日
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2022/11/16
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症状

奇形腫の症状は、組織のタイプや発症した部位によって大きく異なります。

精巣や卵巣に発生した場合は、睾丸(こうがん)が肥大化する・下腹部にしこりを触れるといった症状が現れ、卵巣に発生した場合は腹痛や腰痛などを引き起こすことも少なくありません。また、腫瘍が大きくなると卵巣の根元が捻じれて血流が途絶える“付属器捻転(ふぞくきねんてん)”を引き起こし、突然の激しい腹痛とともに血圧低下などのショック状態に陥ることもあります。

また、奇形腫は後腹膜や仙骨部、胸、脳に発生することもあります。症状は発生する部位によって大きく異なりますが、後腹膜や仙骨部に発症した場合は背中の痛みなどが生じ、胸に発症した場合は胸痛や呼吸困難などが生じます。また、脳に発生した場合は麻痺や知的機能の低下、視野の異常、水頭症などの症状を引き起こし、ホルモン分泌異常が生じることも少なくありません。

上で述べたとおり、奇形腫には良性のものと悪性のものがあり、悪性のタイプは周辺の臓器にダメージを与えながら大きくなっていくため、発症部位によっては消化管や肺などが破れて重篤な状態になることもあります。

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