治療
現在、女性型脱毛症には次のような治療が行われています。治療効果は個人差があるため、複数の治療法を併用するケースも少なくありません。
薬物療法
女性型脱毛症では、OTC医薬品として1%ミノキシジルの外用が日本皮膚科学会のガイドラインで強く推奨されています。ミノキシジルは髪の毛のもととなる毛根の毛母細胞にはたらきかけて細胞の増殖を促進させて成長期を維持する作用と頭皮の血管を拡げて血行を改善する作用があるとされています。購入には薬剤師による確認が必要です。
5%カルプロニウム塩化物外用薬は病院でも処方可能な医薬品で、アセチルコリン様の作用により自律神経に作用して血行を改善することが期待されます。
また、アデノシンはミノキシジルに類似した作用機序をもち、男性に対する試験では有効性が確認されています。女性も医薬部外品としてドラッグストアなどで購入が可能です。
LED・低出力レーザー照射
頭皮にLEDや低出力レーザーを照射して頭皮を刺激し、健康的な髪の毛の生育を促す治療法です。治療は一度だけでなく、定期的に継続する必要があるため通院にかかる手間はありますが、さまざまな実験で発毛効果が証明されています。
自毛植毛
薬物療法など、現時点で有効性が証明されている治療を行っても十分な効果が得られず、さらに見た目が気になって日常生活に支障をきたしているようなケースでは、植毛によって髪の毛にボリュームを出す外科的治療が行われることがあります。
ウイッグ・かつら
ウイッグを使用することも選択肢の1つです。ウイッグを使用することで精神的な不安が取り除かれ、生活の質が上がることが証明されています。
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