検査・診断
子宮頸部異形成の検査と診断は、まず子宮頸がん検診が行われ、異常がみられた場合には精密検査により異形成の診断がなされます。
子宮頸がん検診
問診、視診とともに子宮頸部の細胞診あるいはHPV検査のいずれかの検査が行われます。子宮頸部細胞診は子宮頸部を綿棒やブラシでこすって細胞を採取し、子宮頸部異形成や子宮頸がんを疑う細胞の有無を調べる検査です。また、今後HPV感染の有無が子宮頸がん検診に導入される可能性があります(2025年現在、HPV検査は一部の自治体のみで実施)。
精密検査
子宮頸がん検診で異常が指摘された場合に行われます。子宮頸部を拡大鏡で詳しく観察する“コルポスコピー”、異常が疑われる部分の組織を少量採取して調べる“狙い組織診(生検)”などがあります。
異形成の程度
精密検査の結果を総合的に評価し、最終的に組織診によって異形成の程度が確定されます。以下のようにCIN1~3の3段階に大きく分けられています。
- CIN1……子宮頸部異形成が上皮の下1/3にみられる状態
- CIN2……子宮頸部異形成が上皮の下2/3にみられる状態
- CIN3……子宮頸部異形成が上皮内の全ての層にみられる状態
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