治療
尿道炎では抗菌薬による治療が基本です。病原体を特定するのに数日間の検査期間を要するため、検査結果が出る前に、もっとも一般的な病原体である淋菌やクラミジアを対象とした抗菌薬による治療を開始する場合もあります。
薬としては、主に淋病にはセフトリアキソン(静脈注射1回のみ)、クラミジアにはアジスロマイシン(経口投与1回のみ)などが用いられます。淋菌とクラミジアの2つの細菌に感染する例も多いため、混合感染を考慮して淋病とクラミジアの治療を同時に行うこともあります。
自己判断で治療を中止すると再発する場合があるほか、最初の薬が効かずほかの薬に変更する必要が生じる場合もあることから、医師の指示にしたがって治療を行うことが大切です。
また、尿道炎の多くは性行為によって感染するため、ピンポン感染(男女間で互いに感染させる)を防ぐために、セックスパートナーも一緒に検査・治療を受け、完全に治癒するまで性行為を控えるようにしましょう。
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