じょみゃくひんみゃくしょうこうぐん

徐脈頻脈症候群

監修:

治療

徐脈頻脈症候群の治療としては、薬物療法やペースメーカー治療が検討されることが一般的です。また近年では、頻脈が停止した際に洞停止が起こる徐脈頻脈症候群において、頻脈を予防する目的でカテーテルアブレーション治療が検討されることもあります。なお、症状がない場合は、治療をせず経過観察となることもあります。

薬物療法

徐脈に対しては心拍数を増加させる薬を使用し、また頻脈に対しては心拍数を低下させる薬を使用することが一般的です。しかし、どちらも発生する徐脈頻脈症候群の場合、たとえば心拍数を低下させる薬を使用すると徐脈が増強する場合もあるため、ペースメーカーの植え込みをして治療を行うことが一般的です。

なお、徐脈頻脈症候群の中には現在服用している治療薬が影響して発症するものもあります。そのため飲んでいる薬を確認し、必要に応じて服用の中止や治療薬の切り替えを検討します。

ペースメーカー治療

ペースメーカーとは、体の中に留置した装置から必要に応じて心臓へ電気信号を送ることで、脈拍を安定させる治療方法です。ペースメーカーを留置する際は、鎮静薬や局所麻酔を使用し、鎖骨の下の皮膚を数cm切開して行います。X線を用いて観察しながら電気信号を伝えるための電線を挿入・固定し、ペースメーカー本体とつなぎます。

徐脈頻脈症候群の場合、生涯にわたってペースメーカーを入れ続けることが一般的です。半年に1回ほど通院し、装置の電池残量や正しく機能しているかどうかの確認などが行われます。

カテーテルアブレーション治療

カテーテルアブレーション治療は、太ももの付け根からカテーテルと呼ばれる細い管を挿入し、心臓の中で不整脈の原因となっている部位を焼き切ることで不整脈の根治を目指す治療方法です。全ての徐脈頻脈症候群に検討されるわけではありませんが、心房細動と呼ばれる頻脈を引き起こす場合には検討されることがあります。

最終更新日:
2025年01月09日
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2025/01/09
更新しました
2017/04/25
掲載しました。

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