症状
思春期遅発症の症状は、二次性徴の発現が標準よりも遅れることです。二次性徴は、生殖能力が発達し、それぞれの性別に合わせた身体的な成長が生じますが、男子では14歳頃、女子では13歳頃までにそれらが発現しない場合に遅発とされます。
男子の場合
二次性徴によって睾丸や陰茎、陰毛が著しく発達し、射精が起こり始めます。また、声変わりが生じ、筋肉や骨格が発達して男性らしい体格になりますが、思春期遅発症では14歳頃までにどの発達も生じません。
特に14歳までに精巣の大きさが2.5cm以上にならないもの、陰毛は15歳までに生じないもの、16歳以上でひげや声変わりが生じないものが思春期遅発症と定義されています。
女子の場合
二次性徴が始まると初潮を迎え、乳房の発達や腋毛、陰毛などが生え始めます。また、皮下脂肪がつきやすくなり、丸みを帯びた女性らしい体つきになりますが、乳房の発達が14歳までないものや16歳までに初潮を迎えないものが思春期遅発症とされています。
共通する症状としては、骨年齢の遅れや低身長などの体格の異常が生じます。これらの症状は、社会生活上、心理的なストレスとなりやすいため、適切な治療が必要となります。
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