原因
思春期遅発症の原因には性差があります。それぞれの原因は以下の通りです。
男子
多くは体質や遺伝によって二次性徴の発現が遅いことが原因であり、病的なものではないとされています。一方で、以下のような原因も挙げられます。
- 糖尿病や腎不全などの疾患や低栄養状態によって下垂体からの性腺刺激ホルモンの分泌が減少している
- 脳腫瘍や外傷などで視床下部や下垂体に何らかの病変が存在し、性ホルモンの分泌を司るホルモンが減少している
- クラインフェルター症候群(47XXY)などで精巣に異常がある
女子
半数近くは卵巣の機能異常により、女性ホルモンが正常に分泌されないことが原因であり、多くはターナー症候群(45X)によるものです。女子の場合には過度な運動や食事制限によるダイエットによってエネルギーが不足して二次性徴の発現が遅れることもまれではありません。
その他にも糖尿病や甲状腺機能低下症などの内分泌疾患や腎不全などが原因となって性腺刺激ホルモンの分泌が減少するものが挙げられます。
他にも男子と同様に脳の腫瘍や外傷によって女性ホルモンの分泌を促すホルモンが減少することが原因のこともあります。
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