症状
外傷発症直後は、明らかな意識障害を伴わないことも多く、比較的受け答えもスムーズに行えます。しかし、時間経過とともに硬膜外血腫が増大してくるため、徐々に意識状態が悪くなります。
このように、受傷時から意識が一時的にはっきりしている時期のことを「意識清明期」と呼びます。動脈からの出血、血腫形成までの時間は比較的短時間であり、その一方、静脈からの血腫形成には時間がかかります。
脳損傷が強くない場合は、血腫の増大と共に症状が変化するのに対して、脳損傷が強いときには受傷直後から意識状態がはっきりしないこともあります。意識障害の程度は、脳障害の程度を反映するため、治療による回復の見込みを予測するためにとても大切な症状になります。
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