検査・診断
確定診断は、頭部CTを用いて行います。典型的な画像所見では、頭蓋骨に接した部位(硬膜下にあたる部位)に凸レンズ状の血腫(画像上は白色の部分として確認されます)を認めます。似たような受傷機転で発症する「急性硬膜下血腫」と鑑別するためにも、血腫の形に着目することは大切です。
また、頭部外傷を反映した骨折を認めることもあります。血腫が形成されると、脳組織が圧迫を受けます。脳組織が圧迫を受けている状態を反映して、脳全体が本来ある位置からずれているようにみえることもあります(mass effectと呼びます)。頭部MRIは、頭部CTと比較するとより精度の高い診断方法です。
しかし、結果を得るまでに時間がかかることもあり、一刻を争うような状況には適さない場合があります。硬膜外血腫の一部は後頭蓋窩と呼ばれる部位に発生することもあります。同部位はCTにて正確に撮影するのが困難な場合もあることから、より正確に評価が可能な頭部MRIが適応されます。
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