治療
乳輪下膿瘍
まずは抗菌薬による薬物療法が治療の中心となります。改善しない場合には切開し膿を出す処置を行うこともあります。また、再発が起こりやすいため、根本的な原因を解決するために膿瘍腔や瘻孔、原因となっている乳管を切除する手術治療が検討されることがあります。その際、陥没乳頭があれば同時に乳頭形成を行います。
肉芽腫性乳腺炎
一定の見解は得られていません。無治療でもよくなることがありますが、改善した後にも再燃することがあります。細菌感染を伴う場合には抗生物質を投与したり、切開して膿を出す処置を行ったりすることがあります。これらで症状が改善しない場合には、ステロイドやメソトレキセートの内服が症状の改善に有効といわれています。ステロイドは急に減らすと再燃することが多いため、徐々に減らしていき、長い場合では1年程度内服が必要になります。手術は通常行いません。
医師の方へ
「慢性乳腺炎」を登録すると、新着の情報をお知らせします