治療
慢性剥離性歯肉炎に併発している歯周炎などに対しては、プラークコントロールを徹底し病状の安定を維持していきます。疼痛による口腔清掃が困難な場合には、抗生物質による抗菌作用とステロイドの抗炎症作用・抗アレルギー作用により炎症を抑えることを目的に混合剤などを使用する場合があります。
対症療法が中心となっており、局所貼薬としては他に口腔内用のステロイド外用薬軟膏などがよく使われ、症状軽減に有効です。全身投与薬としては、基礎疾患が尋常性天疱瘡や類天疱瘡で歯肉に疼痛がある場合の症状軽減にステロイド剤が有効であるとされています。抗生物質や鎮痛薬は二次感染の予防目的に投与されますが、病変そのものには効果がほとんどありません。
歯周外科治療による病変の除去や健全組織との置換が有効であるとの報告もあり、病態や経過に応じて適応されることがあります。
医師の方へ
「慢性剥離性歯肉炎」を登録すると、新着の情報をお知らせします