治療
開放性損傷の場合には、なるべく早期に損傷した伸筋腱をつなぎ合わせ、閉創する手術が行われます。長時間放置したままの状態では、傷口から細菌感染が生じて骨膜炎などの重篤な合併症を引き起こすことがあるため注意が必要です。
また、閉鎖性損傷の場合には、外傷によるものか、病的断裂によるものかで治療法は異なります。突き指などの外傷による損傷の場合には、多くは1か月ほどの固定と安静で改善します。しかし、十分な改善を得ないまま放置すると指の変形や機能障害を残すことがあり、そのような場合には手術によって腱をつなぎ合わせる治療が行われます。
一方、病的断裂の場合には、その病気自体を治療することも必要ですが、損傷した腱をつなぎ合わせることや、損傷が激しい場合には腱移行や腱移植が行われることがあります。
医師の方へ
「手指伸筋腱損傷」を登録すると、新着の情報をお知らせします