つきゆび

突き指

同義語
コレス骨折,スミス骨折
最終更新日:
2023年04月27日
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2023/04/27
更新しました
2018/09/11
掲載しました。
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概要

突き指とは、指先から外力が加わり指の関節にダメージが加わる外傷のことです。球技などのスポーツで発症することが多いとされています。

突き指は日常的によく見られる外傷であるため軽く考えられがちですが、中には指の(けん)が断裂していたり、骨折脱臼をしていたりするケースもあるため注意しなければならない外傷でもあります。

症状は患部の痛みや腫れが主体となりますが、腱の損傷や脱臼が生じている場合は指を動かせなくなったり変形したりすることもあります。軽症の場合は患部を安静にして鎮痛薬などを用いた対症療法が可能ですが、重症な場合は手術が必要になることもあります。

原因

突き指は、指先から外力が加わった際に指がその衝撃を吸収できず、関節が過剰に伸びたり曲がったりすることで靱帯(じんたい)、腱、骨などにダメージが生じる外傷のことです。

球技などのスポーツで発症することが多いとされていますが、転倒などが原因となるケースもあります。また、中高年では軽微な力で腱が切れることもあります。

症状

突き指の症状は、ダメージを受けた部位や重症度によって大きく異なります。

基本的には指の関節の痛みと腫れが生じますが、指の先端で指を伸ばす腱が断裂したり、指を伸ばす腱が付着するところで骨折を生じたりした場合は指の第一関節が伸ばせなくなります。指の第一関節が曲がったままの状態になることから“木槌(きつち)(マレット)”のように見えるため、このようなタイプの突き指を“槌指(マレット指)”と呼びます。腱が切れた腱性槌指と骨折を生じた骨性槌指があります。

また、非常に強い外力が加わると、2番目の指の関節にまで衝撃が伝わって骨折や第二関節の脱臼が生じることがあります。

検査・診断

痛みや腫れが強い場合や、指が動かせない場合、指の変形がみられる場合は腱の断裂や骨折脱臼などの可能性もあるためX線やCT、超音波などによる画像検査を行います。

治療

突き指の治療法は重症度や損傷を受けた部位によって大きく異なります。

軽度の靱帯損傷のみの突き指であれば患部を安静にして、痛みに対して鎮痛薬を使用するなどの対症療法で自然と改善していきます。一方で、腱断裂、骨折脱臼などが生じている場合は副木固定や手術が必要になります。

具体的には、上述した腱性槌指の場合は、患部の指を伸ばした状態で6週間ほど固定して断裂した腱が元に戻るのを促す治療が必要です。また、骨折や脱臼を伴う場合は、できるだけ早い段階で整復して骨折部を固定するための手術が行われることがあります。

応急処置

スポーツ中などに突き指になった場合は、早急な応急処置が必要です。基本的には患部を安静にして氷水などで冷却し、内出血や腫れを防ぐために包帯やサポーターなどで患部を圧迫します。そして、患部を心臓より高い位置に挙上しておきましょう。

突き指はよくみられる外傷ではありますが、上述したように骨折や脱臼などを伴うこともあるため、軽く考えずに医師の診察を受けることも大切です。

予防

突き指は球技などで受傷することが多いとされていますが、発症を予防するには指の関節が柔らかく動くようにほぐすこと、指先へ外力が加わることを避けることが大切です。

また、受傷した場合は応急処置を行い、速やかに医師の診察を受けるようにしましょう。

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