症状
伸筋腱と屈筋腱のどちらに損傷が生じたかによって、大きく異なります。それぞれの特徴は下記の通りです。
伸筋腱損傷
軽度な損傷では、患部の痛みや腫れ、発赤などを生じますが、多くは数日で回復します。しかし、なかには過度に引き伸ばされた腱が手指との付着部を剥がすような剥離骨折や、手指の関節の脱臼を生じることもあります。このような場合には、自然に治ることはなく、第一関節の伸展が行えなくなることがあります。また、放置すると第二関節が過度に伸展して、「スワンネック変形」と呼ばれる手指の変形を生じることもあります。
屈筋腱損傷
手指が曲げにくくなるため、力を抜いた状態において他の指よりも伸びて真直ぐになるのが特徴です。
損傷を受ける部位によって症状は異なり、第一関節のみが曲がらなくなることもあれば、第二関節まで曲がらなくなることもあります。
また、強い外力を受けた場合に受傷部周辺を走行する神経や血管にもダメージが加わることがあります。
医師の方へ
「手部腱損傷」を登録すると、新着の情報をお知らせします