症状
一般的に出血や痛みなどの症状がみられ、次第にかさぶたができます。
通常、擦過傷は縫合の必要はなく、自然に軽快します。しかし、外傷時に傷口に付着した土や砂などの異物が皮膚内に侵入すると、細菌感染を引き起こすことがあります。感染を起こすと傷の治りが遅れるほか、傷口から膿が出たり、痛みや腫れが強くなったりすることもあります。中でも、土の中に存在する破傷風菌に感染すると、破傷風を引き起こし、全身に痛みや痺れが生じ呼吸困難などが生じることがあるため注意が必要です。
また、皮膚内に侵入した異物が取り除かれないまま皮膚が再生すると、皮膚内に残る異物が黒っぽく刺青のように見え(外傷性刺青)、整容面で問題になるケースもあります。
傷口を流水でよく洗浄するなど適切な処置を行うことで、多くの場合で擦過傷は自然に治ります。しかし、不適切な処置を行うと皮膚が再生しにくくなるほか、傷口に感染を伴った黄色いかさぶたができることがあります。黄色いかさぶたの内部で細菌などが増殖すると、傷の治りが遅れ、痛みが続くこともあります。
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