治療
治療法は原因によって異なります。最も頻度が高い先天性筋性斜頸では、特別な治療をしなくても首が傾いている反対側から刺激を与えて振り向かせるような訓練を繰り返すことで1歳半までに90%で改善が見られます。
しかし、傾きが強い場合や1歳半以降も症状が継続している場合には、首をまっすぐにする装具を着用したり、手術が必要になったりすることもあります。
一方、骨性斜頸では、成長に伴って運動障害が出たり、外見上の問題が大きくなったりした場合に骨奇形を修正するための手術が行われます。
また、後天性で多い炎症性斜頸では、通常は原因となる炎症性疾患が治れば斜頸も改善します。しかし、首の安静が必要となり、関節が固定された状態が続く場合には首の牽引が行われることもあります。
そのほか、内耳や小脳の異常によるものでは、それぞれに合わせた原因疾患の治療が優先的に行われます。
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