検査・診断
症状の項目で記載したように、見た目上だけでは新生児けいれんを診断することはできません。見た目には変化がなくとも、脳の神経細胞が異常活動をしていることがあります。そのため、脳波を用いて発作波を同定することが重要です。
新生児けいれんは、実際は産院やNICUに入院しているときに疑われることが多いです。現在では、持続的に脳波を記録して発作波の有無を確認する「amplitude-integrated EEG: aEEG」という検査が行われることもあります。この検査では脳波のみならず、心拍数や血液中の酸素濃度などを同時に記録することができ、より高い精度で新生児けいれんを同定することができます。
その他、新生児けいれんを引き起こしている原因を同定することも重要です。たとえば感染症が原因として疑われるときには、血液や髄液の培養検査などが行われます。また、頭蓋内出血が疑われるときには、超音波エコーやCTなどを用いて脳内の出血を確認します。低酸素性虚血性脳症では、MRIといった画像検査も有効です。低血糖や電解質異常、代謝異常は、血液検査や尿検査(一般的な糖、電解質の項目に加えて、アンモニアや血液ガス検査、乳酸、尿中アミノ酸分析など)にて確認・原疾患の検索を行います。
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