治療
新生児けいれんでは、けいれん発作を止めるための治療と、原因疾患に対しての治療の二つに大きく分けることができます。
けいれん発作に対してはフェノバルビタールという薬剤が第一選択になります。その他の選択については、けいれんの発作回数や持続時間などにもよります。使用される可能性があるものとしては、ジアゼパム、リドカイン、ミダゾラムなどがあります。けいれんに対しての薬剤や呼吸や血圧に悪影響を及ぼす可能性があるため、厳重なモニタリング下での使用が求められます。
新生児けいれんでは発作に対しての治療以外に、原因疾患に対しての治療も重要です。低酸素性虚血性脳症に伴うものであれば、人工呼吸管理や低体温療法が検討されることになります。細菌性の感染症が原因となっているときには、抗生物質を投与することになります。低血糖や低カルシム血症などがあれば、糖分の投与やグルコン酸カルシウムの投与などがそれぞれ行われます。新生児けいれんにおいては、ピリドキシンに関連してけいれんを起こしていることもあるため、ピリドキシンが投与されることもあります。
新生児けいれんの原因はさまざまであり、その予後も疾患に応じてさまざまです。けいれんが持続することの神経学的な悪影響は看過できるものではなく、迅速な対応が求められる状態であるといえます。
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