しんせいけっかんおうはんしょう

新生血管黄斑症

最終更新日:
2018年09月05日
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2018/09/05
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概要

新生血管黄斑症とは、カメラのフィルムに相当する網膜の中で視力に重要な役割を担う黄斑(おうはん)と呼ばれる部分に、異常な血管が形成される状態を指します。

ものが歪んで見えるといった初発症状からはじまり、進行すると視力が著しく低下することで日常生活に大きな支障を来たす可能性もあります。

そのため、早期の治療介入が必要とされる状態であるといえます。

原因

新生血管黄斑症の主な原因は、加齢や近視と考えられています。黄斑は、網膜の中でも視力形成に重要な役割を担う部分ですが、加齢や強い近視によって新生血管が形成されることがあります。

新生血管が黄斑部に存在することで、黄斑に出血や液体成分の漏れなどが生じることがあります。

また、新生血管の存在そのものが黄斑の構造を変化させ、ものの見え方に変化をもたらすこともあります。

症状

黄斑部位に異常が生じることで、ものが歪んで見える、ものが小さく見える、などの症状が現れます。

また、黄斑部位は中心部の視力形成に重要な役割を担うことと関連し、片方の目でものを見ると真ん中が見えにくい、といった症状が現れることもあります。

新生血管黄斑症は進行性に症状が悪化します。そのため、視力が低下し日常生活に支障を来すほどの視力障害をもたらすことがほとんどです。

また、新生血管から出血が生じると、突発的に悪化する視力障害が引き起こされることもあります。

検査・診断

新生血管黄斑症は、目の奥に位置する黄斑部位において異常が生じる病気であるため、眼底を観察して黄斑部の変化を評価することが重要です。

この際、より病変部位を際立たせるため、血管に造影剤を投与して眼底の血管を評価する蛍光眼底造影検査が行われます。

また、光干渉断層計と呼ばれる機器を用いて眼底の変化を評価します。

治療

新生血管黄斑症では、異常血管に対しての治療アプローチとして光線力学的療法や血管新生抑制薬による薬物療法などが検討されます。

光線力学的療法

レーザーに反応する薬剤を点滴した後に、弱いレーザーを照射することにより新生血管を閉塞させることで、新生血管黄斑症の進行を防ぎます。

薬物療法

VEGF薬と分類される薬剤を直接的に目の中に注射し、異常血管を退縮させる方法です。

上記治療方法はそれぞれ単独で行われることもありますし、併用することもあります。

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