治療
日本住血吸虫症の治療には、プラジカンテルと呼ばれる薬剤を用います。投与は2〜3回程度行い、虫卵検査を行うことで治癒したかどうかを判定することになります。
淡水中に生息する日本住血吸虫は、人に接触することで皮膚から侵入し感染が成立します。そのため、物理的な接触を防ぐことが重要であり、手袋や長靴などを使用することが推奨されています。また、流行地域ではそもそも水と接触しないよう心がけることも必要です。飲料水としての水が日本住血吸虫に汚染されていると、同じく感染のリスクとなります。そのため、しっかりと煮沸消毒をした上で、もしくはフィルターをかけて生きた病原体をなくした上で水を飲むことが重要です。
こうした感染予防策が取れない状況であれば、不用意に水を摂取せずにミネラルウォーターを使用することが重要です。また、風呂の浴槽に水を入れる際も、しっかりと煮沸消毒した水を利用することが重要です。
日本の一部地域にて、宮入貝は今でも生息しています。海外から日本住血吸虫が持ち込まれ、宮入貝が虫体で汚染される可能性も否定できません。常日頃から水の摂取・接触には注意が必要です。
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