原因
日本脳炎は、日本脳炎ウイルスにより引き起こされます。ブタに生息する日本脳炎ウイルスは、蚊によって人に伝播することはありますが、人から人にうつることはありません。
蚊とブタが周囲にいることが感染の条件になるため、農村地帯の夏に生じやすい傾向があります。こうした特徴から、日本における発症例は、ブタを家畜として飼育することの多い西日本にて多く認めます。
蚊に吸血されて体内に侵入した日本脳炎ウイルスは、リンパ節を始めとした各種臓器で増殖し、血液を介して脳組織に進入します。脳の中でも特に神経細胞が密集した部位(視床、基底核など)でウイルスは増殖し、神経細胞にダメージを与えて重篤な症状をきたします。
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