症状
日本脳炎ウイルスに感染しても多くの場合は症状をきたしませんが(不顕性感染)、100~1,000人に1人の割合で脳炎を発症すると考えられています。
脳炎を発症する場合、ウイルスに感染後6~16日の潜伏期間を経て症状が現れます。
主な初発症状は、発熱、頭痛、嘔吐などです。その後、意識がわるくなったり、意識変容といって、落ち着かない様子になったり、刺激に対して反応が乏しくなったりします。また、手足の震えや四肢の麻痺が現れることもあります。そのほか、話すことや飲み込むことが難しくなったり、物が二重に見えたりする(複視)こともあります。
脳炎発症者のうちおよそ20~40%の方が亡くなるといわれ、また、最大で30~50%ほどの方に何かしらの神経的・精神的で永続的な後遺症が残ると報告されています。
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