治療
早産の疑いがある(切迫早産)場合には、まず子宮口が開かないように、塩酸リトドリン(経口薬、点滴薬)や硫酸マグネシウム(点滴薬)などの子宮収縮抑制薬を投与し、子宮の収縮を抑えますが、効果と副作用の観点から長期の子宮収縮薬投与は行わない傾向にあります。子宮口があまり開いていなければ外来で治療を行うこともありますが、子宮口が大きく開いていて子宮収縮が強い場合には入院下での治療が必要です。また、生まれた後の赤ちゃんの健康状態をよくする目的で妊婦にステロイド薬が使用されることがあります。
このほか早産のリスクを下げるために、子宮内感染が疑われると抗菌薬が用いられたり、子宮頸管無力症(症状がなく子宮口が開きやすい状態)であったりする場合には頸管を縛る子宮頸管縫縮術が行われることもあります。破水が起こると赤ちゃんが細菌に感染してしまう場合があるため、抗菌薬を投与することが一般的です。妊娠34週未満に破水が起きた場合には妊娠延長を期待して管理されることがあります。
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