原因
原因が分からない場合も多いですが、分かるものでは感染や体質によるものが多いといわれています。また、妊娠中の異常や病気、過去の早産、病歴、手術歴、母体の年齢、喫煙やアルコールなどの生活習慣など、さまざまな原因が挙げられます。
妊娠中の異常・病気
感染については、主に腟から細菌が侵入することによって、腟炎から頸管炎、絨毛膜羊膜炎というように感染が上方に波及して子宮内感染が起こります。絨毛膜羊膜炎になると早産を防ぐことが難しいといわれています。また、歯周病などが原因となることもあるといわれています。
そのほか妊娠中の異常・病気として、妊娠高血圧症候群、前置胎盤、常位胎盤早期剥離、胎児機能不全、子宮疾患(子宮筋腫・子宮頸管ポリープ・子宮腺筋症・子宮形態異常など)、頸管無力症、妊娠中期の頸管長短縮、羊水過多、多胎妊娠などが早産に関与しています。
既往歴
前回の妊娠で早産や切迫早産、前期破水の既往がある人、頸管無力症の既往がある人、子宮頸部円錐切除術の既往がある人は早産が起こりやすくなります。
年齢・体質・生活習慣
若年妊娠や高年齢妊娠では、適齢期での妊娠と比べて早産の可能性が高くなるとされています。また、妊婦の痩せ(低栄養)、喫煙やアルコールなどの生活習慣も原因に挙げられます。喫煙とアルコールは胎児の発育や成長に直接的な悪影響も及ぼします。
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