治療
春季カタルでは、薬物を用いた内科的治療、外科的治療が適宜検討されます。
薬物療法の目的は、日常生活に支障がないように、かゆみなどの症状を軽くすることが中心となります。用いられる主な薬剤は、通常のアレルギー性結膜炎と同様に抗アレルギー点眼薬が使用されます。しかし、これのみでは症状が改善しないこともあるため、ステロイド点眼薬や内服薬、ステロイドの結膜下注射が併用されることもあります。また、シクロスポリンやタクロリムスといった免疫抑制剤の点眼薬を春季カタルで使用することも可能であり、ステロイド点眼薬と同等以上の効果を期待することが出来ます。ステロイド剤抵抗例やステロイド減量目的として、免疫抑制剤の点眼が使用検討されます。
内科的な治療が無効な場合や結膜の病変が進行する場合には、手術的な治療介入が取られることもあります。手術では、結膜乳頭を切除したり、角膜プラークの切除を行ったりすることになります。
春季カタルの治療の順序としては、症状にあわせて、抗アレルギー点眼薬→免疫抑制剤点眼薬→ステロイド→外科的治療、の順にステップアップすることが推奨されています。
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