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アレルギー性結膜炎

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概要

アレルギー性結膜炎とは、目の表面に花粉やダニなどのアレルゲン(アレルギー反応を引き起こす物質)が付着して、結膜に炎症を起こす病気です。いわゆる花粉症として発症する季節性アレルギー性結膜炎や、季節は関係なくアレルギー症状を呈する通年性アレルギー性結膜炎もアレルギー性結膜炎に含まれます。

日本ではスギをアレルゲンとした花粉症を代表として、およそ2,000万人の方がアレルギー性結膜炎だと考えられています。またアレルギーが原因として発症する病気であることから、アトピー性皮膚炎など他のアレルギー性疾患を合併していることもあります。アレルギー性結膜炎は長期間にわたる対処が必要なことから、うまい付き合い方が求められる病気です。

原因

アレルギー反応

全く無害なものに対しても過剰な免疫反応を起こすことがあり、これをアレルギー反応といいます。アレルギー性結膜炎の原因はこのアレルギー反応です。人間の身体には、免疫と呼ばれる体内に入ってくる異物を排除しようとするしくみがあります。本来の免疫反応は、細菌やウイルスなどヒトにとって有害なものから身体を守るはたらきを持っています。

アレルギー反応が惹起されると、肥満細胞などのアレルギーに関連する一連の反応が生じてヒスタミンなどが放出、眼の知覚神経や毛細血管が刺激された結果、眼の血管が拡張して充血する、かゆみが生じる、涙が増えるなどのアレルギー症状が出現します。なおアレルギーをベースに発症する病気としては、アレルギー性結膜炎以外にもアトピー性皮膚炎、食物アレルギー、喘息などが知られています。

アレルギー反応の原因となるもの

アレルギー性結膜炎では、スギやヒノキなどの花粉、ダニなどに対してアレルギー反応を起こすことで発症します。花粉は季節的に飛散しやすい時期があり、その時期に一致する形でアレルギー性結膜炎が生じることが多く、このタイプのものを季節性アレルギー性結膜炎と呼びます。

その他、季節とは関係なくアレルギー性結膜炎が生じることもあり、こちらは通年性アレルギー性結膜炎と呼びます。日本では国民の約3分の1がスギ花粉症といわれているように、アレルギー結膜疾患のなかでは季節性のアレルギー性結膜炎が大多数を占めています。

症状

アレルギー性結膜炎の主要症状は、眼のかゆみや充血、目がゴロゴロするといった異物感、目やにや涙の増加などです。これらは季節と通年性ともに共通していています。日常生活を送る上で常時見られることになります。そのため、授業に集中できない、仕事が手につかない、などの影響が生じることもあります。その結果、学校の成績が悪くなる、仕事の効率が悪くなりパフォーマンスが落ちるなどの悪影響が出るようになります。

またアレルギー性結膜炎では、目がかゆくて頻繁にこすってしまうため、角膜を傷つけてしまい視力低下をおこすこともあります。

検査・診断

アレルギー性結膜炎は多くの場合、自覚症状と他覚所見(医師の視診)によって診断を行うことが可能です。そのほかにも既往歴(毎年同じ時期になると症状があらわれるなど)の確認が、重要な診断材料となります。アレルギー性結膜炎の検査では血液検査を実施することで、補助的に血液の中のIgE抗体の量を調べる場合もあります。

治療

アレルギー性結膜炎では、薬物を用いた対症療法に加え、アレルゲンとの接触をなるべく避けるといった予防策が重要になります。

薬物療法では日常生活に支障がないよう、かゆみなどの症状を軽くすることが中心となります。主に抗アレルギー点眼薬を使用しますが、重症の場合にはステロイド点眼薬を使用する場合があります。アレルギー性結膜炎では眼に症状が限局せず、鼻やくしゃみなどの症状を伴っていることの多いため、点鼻薬や内服薬などを使用することもあります。

アレルギー性結膜炎では花粉が原因となることが多いため、アレルゲンに触れないようゴーグルやマスクをする、外出から帰ってきた際には家に持ち込まないよう玄関先で花粉を払う、などの対策も重要です。さらに、原因となっているアレルゲンが同定できる場合には、減感作療法と呼ばれる方法がとられることもあります。これは、アレルゲンを少量ずつ接種し、身体がアレルゲンに対して反応しないように誘導する方法です。

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