治療
親知らずが何らかの口腔トラブルを引き起こしている場合、抜歯が検討されます。ただし、親知らずには抜いた方がよい場合と抜かなくてもよい場合があります。
<抜いた方がよい場合>
- 横向き・斜め向きに生えてほかの歯に影響を及ぼしている
- 親知らずやその周辺に痛み・腫れがある
- 親知らずの隣の歯がむし歯になっている
- 骨に埋まっている親知らずの周囲に嚢胞が見られる
<抜かなくてもよい場合>
- まっすぐ生えており上下で噛み合っている
- 完全に骨の中に埋まっているが、症状や検査による異常がない
- 横向き・斜め向きに生えているが、矯正で正常な位置に動かせる
親知らずがまっすぐ生えていれば、局所麻酔をしたうえでペンチのような形状の鉗子で抜歯します。しかし、親知らずの生え方や形状によっては、歯肉を切開したり骨を削ったりする処置が必要となる場合があります。
抜歯後は細菌感染のリスクを低減するため、抗菌薬を処方されることがあります。歯科医師や薬剤師の指示にしたがって正しく服用しましょう。また、抜歯後に腫れや痛みが生じる場合もあります。術後3日程度が痛みや腫れのピークといわれていますが、なかなか症状が改善しない場合や悪化する場合は抜歯を受けた医療機関に相談しましょう。
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