せいじょうぶんべん

正常分娩

最終更新日:
2020年06月30日
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2020/06/30
更新しました
2020/06/11
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分娩の段階

分娩は陣痛が生じることによって始まり、胎盤などの胎児の付属物が娩出されることによって終了します。一般的には、陣痛の間隔が10分以内、または1時間のうちに6回以上の陣痛が生じた時点を“分娩の始まり”とします。分娩の始まりから終わりまでに要する時間は個人差が大きく、初産婦の場合は12~16時間、経産婦の場合は5~6時間とされています。

上でも述べたとおり、分娩は進行の程度によって三つの時期に分けられ、それぞれ次のような基準となります。

分娩第1期

分娩の開始から子宮口が全開大になるまでの段階です。この段階が分娩の大部分を占めているといっても過言ではなく、徐々に陣痛が強まりながら間隔が短くなり、子宮口が拡大していきます。また、それに伴って胎児も下降し、娩出のときを迎えます。

なおこの時期の平均的な所要時間は初産婦の場合で10~12時間、経産婦の場合で5~6時間であるとされており、それぞれ30時間、15時間以上掛かるものは“遷延(せんえん)分娩”と呼ばれ、正常分娩とは区別されます。

分娩第2期

子宮口が全開大した後、胎児が娩出されるまでの段階です。この時期では胎児が狭い骨盤を通り抜けるために4回の回旋を行い、胎児の頭が順調に下りてくるか否かで正常分娩かそうでないかが決まります。

なお、この時期の平均所要時間は初産婦で60分、経産婦では30分とされ、それぞれ2倍以上の所要時間となる場合は“正常でない”と捉えられます。

分娩第3期

胎児が娩出されてから胎盤などの付属物が娩出されるまでの段階です。胎児が娩出されると、子宮は縮小していったん弛緩し、再び軽度な収縮が始まって胎盤が子宮の壁から剥がれ落ちます。この時期の所要時間は20~30分ほどですが、1時間以上掛かる場合は“正常でない”と考えられ、胎盤の癒着や子宮の弛緩などが疑われます。

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