もうのうえん

毛嚢炎

別名:毛包炎
顔面・頭皮

目次

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概要

毛嚢炎(毛包炎)とは、ひとつの毛包に炎症が起きた状態のことです。毛包は毛嚢(もうのう)とも呼ばれ、毛穴の奥の毛根を包んでいるところをさします。その毛包に主に細菌が感染することで炎症が起こります。毛穴の炎症というとニキビを想像するかと思いますが、ニキビは毛包炎の他に、面靤(めんぽう)(毛穴が詰まった状態で炎症がないもの)とニキビ痕が混在しているものをいいます。

原因

原因となる細菌は、黄色ブドウ球菌と表皮ブドウ球菌が主で、両方が同時に感染する場合もあります。ブドウ球菌は皮膚にいる常在菌ですが、毛穴が傷ついたり皮膚が汗などで湿ったりした状態になると中に入り込み炎症を起こします。髭剃りやムダ毛処理の後に毛包炎が起こりやすいのはそのためです。また、ステロイド外用薬を使用している際も、毛嚢炎(毛包炎)が起こることがあります。そのほか、真菌であるカンジダが感染して起こるカンジダ性毛包炎もしばしばみられます。

症状

毛包に一致した赤い丘疹(きゅうしん)(ぶつぶつ)や、真ん中に膿疱(のうほう)と呼ばれる(うみ)を持った丘疹がありその周りは赤みを持っています。かゆみはないことが多く、圧痛(押したときの痛み)がある場合もあります。毛穴があるところにはどこでもできますが、顔面や胸、腋窩(えきか)(ワキ)といった脂漏部位や首の後ろ、太もも、お尻といった擦れやすいところにできる傾向があります。1個だけの場合もありますが、数個~数十個が集まってできることもあります。

検査・診断

 

毛嚢炎(毛包炎)では、症状が軽い場合には特に検査は行いません。ただし、症状の程度によっては、培養検査を行います。この検査では、膿疱の膿を培養することで、どんな菌が感染しているかがわかります。原因菌が特定されると、薬剤感受性検査をすることができ、その結果によって治療に用いる抗菌薬を適切に選ぶことができます。

治療

数が少ないときは自然に治ることも多く、特に治療の必要はありません。痛みがあるときや数が多い場合には、抗菌薬の内服や外用を行います。ひとつの抗菌薬でよくならない場合には、薬剤感受性検査の結果から、効果の期待できる系統の抗菌薬に変更することがあります。カンジダ性毛包炎の場合には、抗真菌剤の外用薬を使用します。