原因
気管損傷には、開放性損傷と閉鎖性損傷があります。それぞれの原因は以下の通りです。
開放性損傷
鋭利な刃物による切り傷や交通事故などによる挫滅(強い衝撃や圧迫により内部の組織が破壊されること)によって皮膚の傷を通して気管にまでダメージが加わるものです。
閉鎖性損傷
胸腔内の気管損傷に多くみられるタイプで、皮膚と気管とがつながっていないものの交通事故や転落事故などによって胸部に強い外力がはたらき、気管にダメージが加わるものです。
頸部気管においても閉鎖性損傷は生じますが、この場合は頸部の急激な過伸展が原因となることが多いです。
このような閉鎖性損傷は、強い外力によって一時的に気道内圧が急激に上昇したり、非常に強い圧力が加わって気管が押しつぶされたりすることで、破裂や断裂が生じると考えられています。
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