治療
軽度な損傷であれば、呼吸状態を観察しながら頸部の安静を保って経過観察が行われることもありますが、多くの場合では呼吸状態を改善するために早急な治療が必要となります。
開放性損傷では、気管の損傷部を閉鎖する手術が行われます。一方、閉鎖性損傷では、他の病変がなく全身状態がよい場合には開放性損傷と同様に損傷部を修復する手術が行われます。
しかし、他の病変を併発し、全身状態が著しく悪い場合にはすぐに手術を行うことはできず、気管挿管や気管切開などで呼吸を確保して他病変の治療を行いながら全身状態の改善を図ります。その後、全身状態が落ち着いてから損傷部に対する手術が行われるのが一般的です。
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