検査・診断
気管損傷は速やかに適切な処置を行わなければ救命率が低下する外傷です。そのため、診察時の第一段階の触診で皮下気腫や気管偏位がみられた場合には、気道損傷を念頭に置いて諸検査を進めていきます。
救急室でも簡便に行える検査はレントゲン検査です。レントゲン検査では皮下気腫や血気胸、肋骨骨折などの所見を観察することが可能です。
呼吸困難や血痰などの症状とレントゲン所見から気管損傷の可能性が考えられる場合には、気管支鏡を用いて気管に損傷がないかを調べます。気管支鏡は気管損傷の位置や程度を正確に評価することができ、確定診断に必要な検査です。
また、気管損傷の他にも病変がないかを確認するために全身のCT検査や超音波検査などが行われたり、呼吸の状態を評価するために動脈血ガス分析を行い、体内の酸素濃度を評価したりすることもあります。
医師の方へ
「気管損傷」を登録すると、新着の情報をお知らせします