ろっこつこっせつ

肋骨骨折

最終更新日
2017年04月25日
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2017/04/25
掲載しました。

概要

肋骨骨折とは、心臓や肺などの臓器を保護する肋骨に生じた骨折を指します。交通事故や高い場所からの転落、転倒やコンタクトスポーツなどにより肋骨に外力が加わることで発症します。

骨折部位に痛みや皮下出血、腫れなどがみられます。胸部・腹部臓器の一部が同時に損傷を受け、重篤な症状を引き起こすこともあります。

治療では、鎮痛薬により痛みを緩和したり、バストバンドと呼ばれる固定具により肋骨を固定したりします。重症な場合や臓器損傷がみられる場合には、外科的な治療も考慮されます。

原因

肋骨骨折は、肋骨に外力が加わることで起こります。

強度の外力

  • 交通事故でシートベルトやハンドルによって胸を強打する
  • 転倒したり高い場所から転落したりして、胸を強打する
  • ラグビーや柔道などのコンタクトスポーツ中に胸を強打する

といった状況で肋骨骨折が起こります。

軽度の外力

さほど強くない外力でも、それをきっかけに肋骨骨折が生じることがあります。たとえば、気管支炎肺炎などによって繰り返される咳が刺激となって、肋骨骨折が生じることがあります。その他、

  • お子さんが突然胸に飛び込んでくる
  • 胸を机の角にぶつける

といった状況も挙げられます。

症状

肋骨骨折を発症すると、骨折の生じた部位に一致して痛みが生じます。また、出血を起こし、皮下出血や局所の腫れとして認識されることもあります。局所的な痛みは、呼吸運動や身体をねじる動作などに関連して増悪することがあります。

肋骨は、心臓や肺、さらには、肝臓や脾臓といった腹部臓器の一部も保護しています。そのため、肋骨を骨折すると、同時にこれらの臓器が損傷を受けることがあります。この場合、損傷を受けた臓器に関連した症状、臓器からの出血に関連した血圧低下など、より重篤な症状をみることがあります。

また、肋骨が複数箇所同時に損傷を受けると、呼吸に強い影響が生じます。

検査・診断

肋骨骨折が疑われる状況では、医師による触診やレントゲン撮影により、骨折の有無が確認されます。ただし、レントゲン撮影を行っても、肺の影や肋骨同士の重なりにより、骨折が判明しにくい場合があります。

また、軟骨に生じた損傷も確認することが難しいです。レントゲンでは肺・胸膜(肺を包んでいる袋)の損傷も確認できます。内臓の損傷が疑われる際には、血液検査、超音波検査、CT検査、心電図といった検査も検討されます。

治療

骨折した肋骨の本数や臓器損傷の有無などによって治療方法が異なります。

軽度の骨折であれば、痛みに対する鎮痛薬、バストバンドと呼ばれる固定具による肋骨の固定などで対応します。骨折の程度が重篤な場合や臓器損傷がみられる場合には、外科的な治療も考慮されます。

肋骨骨折では、ときに重篤な経過をたどることになります。そのため、肋骨骨折が疑われる状況では、早やかに医療機関を受診して、適切に状態を評価してもらうことが大切です。

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