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気胸
気胸とは何らかの原因で肺から空気が漏れることで、肺が潰れてへこんでしまう疾患です。突然の胸痛で発症し、呼吸困難を伴うこともあります。 気胸の中には安静を保つことで自然治癒を望むことができる...
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肺

気胸ききょう

更新日時: 2017 年 04 月 25 日【更新履歴
更新履歴
2017 年 04 月 25 日
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概要

気胸とは何らかの原因で肺から空気が漏れることで、肺が潰れてへこんでしまう疾患です。突然の胸痛で発症し、呼吸困難を伴うこともあります。

気胸の中には安静を保つことで自然治癒を望むことができるものがある一方で、血圧低下や重篤な呼吸障害を呈することから緊急の対応が必要になる「緊張性気胸」とよばれるものもあります。そのため、気胸では重症度を正確に評価し、迅速な対応につなげることが重要であると言えます。

また、気胸を発症すると再発するリスクを伴います。さらに、スキューバダイビングを行うと危険なこともあり、気胸を発症した後にはスキューバダイビングを避けることが必要です。

より詳細には、こちらの記事を参照下さい。

https://medicalnote.jp/contents/170817-001-YL

https://medicalnote.jp/contents/170817-002-BH

原因

呼吸に重要な役割を担う肺は、胸腔と呼ばれる空間に納まっています。胸腔内の空間は胸膜と呼ばれる膜で裏打ちされており、特に肺の表面は臓側胸膜と呼ばれる膜で覆われています。胸腔内と肺の中に存在する空気は、臓側胸膜によって空間的に隔絶されており、通常は肺の中の空気が胸腔内に紛れ込むことはありません。

しかし、何かしらのきっかけで臓側胸膜が損傷され、肺の中の空気が胸腔内に漏れ出ることがあります。こうして発症するのが気胸です。

気胸は、発症様式や原因によって、自然気胸、月経随伴性気胸、外傷性気胸、医原性気胸、緊張性気胸などに分類されます。

自然気胸は、肺嚢胞(ブラ・ブレブ)という弱く脆い部分が破れて起こる気胸です。肺嚢胞が破れるきっかけは特になく、どんなときにも起こる可能性があります。たとえば、激しい運動をしたからといって発症するわけではなく、寝ているときにでも発症することがあるのです。自然気胸は、背の高くて痩せている20歳前後の男性に発症しやすい傾向にあります。その他、肺気腫や肺がんなどの肺疾患に続発して自然気胸が生じることもあり、続発性自然気胸と呼ばれます。

月経随伴性気胸とは、子宮内膜症を原因として発症する気胸です。子宮内膜症は、子宮の組織が子宮以外の部位に紛れ込む病気であり、月経周期と共に出血を呈します。子宮内膜症が肺に生じることで、月経に伴う出血に関連して気胸が発症します。

さらに外傷や医療行為に関連して気胸が発症することもあり、それぞれ外傷性気胸や医原性気胸と呼びます。いずれの場合も肺の組織が物理的に損傷され、気胸が発症します。

気胸に関連した以上の分類は、発症に至る原因にフォーカスを当てたものです。しかし気胸の中には重篤な病態を示すものもあり、症状にフォーカスを当てて「緊張性気胸」と呼ばれる気胸分類もあります。緊張性気胸では、過度に胸腔内に空気が漏れ出てしまい、正常な肺が圧迫されてしまう様になります。同時に心臓や大静脈も圧迫を受け、循環動態にも支障が生じます。

より詳細には、こちらの記事を参照下さい。

https://medicalnote.jp/contents/170817-001-YL

症状

気胸を発症すると、突然の胸の痛み、呼吸困難、咳などが出現します。気胸による呼吸障害の程度は損傷を受けた肺に応じて異なり、それに応じて緊急度も異なります。原因の項目で記載した通り、特に緊張性気胸を発症した状態では重篤となりえます。緊張性気胸では呼吸障害は強く、かつ血行動態にも支障が及ぶことになるため、ショック状態を呈することもあります。

より詳細には、こちらの記事を参照下さい。

https://medicalnote.jp/contents/170817-001-YL

検査・診断

気胸の診断は、胸部単純レントゲン写真を行うことでなされます。気胸を発症すると、胸腔内への空気貯留を反映した画像所見を得ることができます。共分単純レントゲン写真では、気胸の重症度の判定も出来ますし、さらに緊張性気胸の発症状況も画像的に判断することが可能です。

また、さらに詳しく胸の内部を確認したいときには胸部CT検査を行います。CT検査によって、レントゲンでは観察ができないような小さな嚢胞や、嚢胞の数や場所、胸膜癒着の有無、肺気腫等の基礎疾患などを明瞭に確認することができます。

より詳細には、こちらの記事を参照下さい。

https://medicalnote.jp/contents/170817-001-YL

治療

気胸の治療は、重症度に応じて選択されることになります。軽症の気胸であれば特別な治療介入を行うことなく、安静を保つことで自然に改善することが期待できます。 

気胸の程度が強い場合には、胸腔ドレナージと呼ばれる方法がとられます。胸腔ドレナージとは、脇の少し下あたりから胸腔ドレーンを挿入して、持続的にドレーンから空気を体外へ排出する処置法です。緊張性気胸を発症している場合には、時間的な猶予がないこともあり、救急外来にて緊急に処置を行う必要性が出てきます。

気胸の治療では、手術的な治療介入がとられることもあります。気胸に対する手術は、胸腔ドレナージで持続吸引しても空気漏れが止まらない場合や、再発性の場合、左右の肺に同時発症の場合、血胸(胸腔内で出血していること)を合併している場合に適応となります。それ以外に、患者さんの社会的状況から手術を選択することもあります。

気胸が治癒した後は、再発のリスクもあります。症状の出現様式や発症時の対応などを理解しておくことは大切です。また喫煙を契機として気胸の発症リスクは高まるため、禁煙を行うことも重要です。さらに、スキューバダイビングや飛行機搭乗と関連して気胸が発症すると、大きな危険性を伴うことがあります。そのため、気胸発症後はスキューバダイビングを避けたり、気胸治療後の一定期間は飛行機に乗らないなどの対応も必要とされます。

より詳細には、こちらの記事を参照下さい。

https://medicalnote.jp/contents/170817-002-BH

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