治療
気胸の治療は、重症度に応じて選択されます。軽症の気胸であれば特別な治療介入を行うことなく、安静を保つことで自然に改善することが期待できます。気胸の程度が強い場合には、胸腔ドレナージと呼ばれる方法がとられます。胸腔ドレナージとは、腋の少し下あたりなどから胸腔ドレーンを挿入して、持続的にドレーンを介して胸腔内の空気を体外へ排出する処置です。緊張性気胸を発症している場合には、時間的な猶予がないこともあり、救急外来にて緊急に処置を行う必要があります。気胸の治療では、手術的な治療介入がとられることもあります。
気胸に対する手術は、以下のようなケースで行われます。
- 胸腔ドレナージで持続吸引しても空気漏れが止まらない場合
- 再発性の場合
- 左右の肺に同時発症の場合
- 血胸(胸腔内で出血していること)を合併している場合
それ以外にも、患者さんの社会的状況から手術を選択することもあります。
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